クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ヴァレーズ アメリカ ドホナーニ(93)

2016.07.13 (Wed)
ヴァレーズドホナーニ
ドホナーニ/クリーヴランド管弦楽団(93、DECCA)はニヒルな高機能爆発。
単にクールというレベルではない。
無表情で平気で人を打ん殴るような演奏。
こりゃいかんだろう。道徳的に問題あり。R指定が必要。

精緻な演奏なのだが、整然とし過ぎている攻撃性が恐い。
テンポは前傾し21分台。
ティンパニほかパーカッション群の硬質さ、
ブラスのみならず木管のパルスの強さではピカイチ。
この曲に潜む抒情を無視しひたすら突き進む。
ある意味一面的な演奏なのだが、徹底している。
これは恐い。
「騒音音楽」といった長閑さはなく、スネアドラム・シンバルは畳み掛ける。
18分以降の容赦のなさはどの演奏もかなわない。
金属杭が何度も何度も打ち込まれる。これでもかこれでもか。
ドホナーニがターミネーターに思えた。
ヴァレーズターミネーター

なお、このディスク、この曲のあと
アイヴスの交響曲第4番、「答えのない質問」と続く面白さ。
最後に癒しが待っているが、そこまで辿り着けるか?

録音はセヴェランスホールでのセッション。
この大編成をDECCAは平然と捉えている。
こけおどしの音はなくこの演奏からすればもっとド派手な収録をすれば
更に恐怖は増したと思う。マッシブな迫力はある。   

21:41
演奏   徹A   録音  94点

コメント

No title
R指定でターミネーターですか(笑)
ドホナーニは歌劇場の叩き上げ指揮者なので実力が違いますね。
セル時代のクリーヴランド管弦楽団の優れたアンサンブルを
維持出来ているのは、やはりドホナーニの功績です。
ただ指揮者として地味なイメージなのは残念ですね。
No title
ドホナーニはクリーヴランド時代が
一番光っていたと思います。
このコンビのティンパニの粒立ちは
好みです。

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