クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

コープランド アパラチアの春 スラットキン(85)

2016.06.30 (Thu)
スラットキンアパラチア
スラットキン/セント・ルイス交響楽団(85、EMI)は真面目王道。
この曲を味わうのに全く不足なし。

セント・ルイス交響楽団は1880年設立で米国でNYPに次ぐ歴史を
誇るが、商業録音ではあまりメジャーとは言えない。
レナード・スラットキン(1944~)は1979~96年の間このオケの音楽監督。
ある意味指揮者に恵まれなかったこの楽団だが、スラットキン時代に
大幅に向上し、一時はショルティ/シカゴ響に次ぐ評価を勝ち得たとも。
ここではその黄金期の響きを聴くことができる。

本盤は、1945年組曲版でなく1954年のオーマンディのモノラル盤で使われた
拡大版。従って組曲第7番目に当たる部分が3分から11分以上となる。
MTTはこの版を使いながら極限のダイナミズムを提示したが、
スラットキンはそうしたことはしない。丹念に音楽を紡いでいく。
この人の指揮は羽目は外さず、きちんと音を整理していく。
スラットキンがNHK交響楽団と相性がいいのも何か分かる。
いかにも音楽家系で育った品の良さを感じる。安心して聴ける。
一方、併録の「ビリー・ザ・キッド」のドンパチなどはかなり意欲旺盛。

録音は本拠地のパウエル・シンフォニーホールでのセッション。
このホールは歴史的建造物で瀟洒な造りと音響の良さで知られる。
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伸びよく、誇張のない音。鮮明さやDレンジはEMI的。

36:40
演奏   A    録音   91点

コメント

No title
レナード・スラットキンのNHK交響楽団の演奏会。テレビで観ました。
いかにもアメリカ人らしい指揮者ですね。
スラットキンと言えば、自分の世代では父親のフェリックス・スラットキンの方が馴染みがあります。
LPレコードのハリウッドボウル交響楽団を指揮したマイケルレビン共演の
ヴァイオリン小曲集は愛聴盤でした。
No title
ヨシ様
おやおや懐かしい、パパ、フェリックスですね。
私も、ハリウッドボウルの「軽音楽」もよく聴きました。
世代がわかりますが(笑)

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