クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

コープランド アパラチアの春 コープランド(70)

2016.06.28 (Tue)
自作自演1936-48
コープランド/ロンドン交響楽団(70、SONY)は老境、優しく慈しむ。
コープランド(1900~90)の70歳の時の録音。
彼自身よく指揮をし、この曲も本盤(1945年組曲版)のほか
1944年原典版など数種録音がある。
なお、コープランドの管弦楽曲の自作自演はの多くはなぜか
ロンドンのオケとのもの。
アメリカのオケでは予算が合わなかった?

ストラヴィンスキーもそうだったが作曲家による指揮というのは
概ねスコアに忠実な再現という趣が強い気がする。
自身の曲なのでもっと自己流にするかと思いきやそうではない。
それはまずは客観的に自分の作品を受け取ってもらいたい、
ということなのか、バトンテクニックの問題なのか。

この盤の併録に「ロディオ」があるが、こちらはいただけない。
拙い指揮にオケが一生懸命合わせているだけに聴こえ
リズムの冴えなどバーンスタインに遥かに及ばない。
やはり餅は餅屋なのか。

但し、「アパラチアの春」は比較的淡々と流れる曲なので
そうした劣位はあまり感じない。
オケを猛烈にしごいて細部を磨き上げた形跡は、ない。
抑揚は少なく清らかに流れる。
癒しを感じる。そうした曲なんでこれでいいのだと思う。

なお、本演奏ではないが原典版の方のLPジャケットは秀逸。
Robert Giustiというアーティストによるもの。
これを眺めているだけで物語が彷彿とする。
コープランド自作原典LP

録音はロンドンのEMIスタジオとなっており、アビーロードか。
音楽がマーラーのような強大なものでないこともあり窮屈感はない。
同時期のEMI収録のものより、クリアーで伸びがいいので、
音の差はスタッフのセンスの違いかもしれない。

24:44
演奏   A-    録音  88点

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