クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

コープランド アパラチアの春 大植英次(2000)

2016.07.03 (Sun)
大植コープランド
大植英次/ミネソタ管弦楽団(2000,REFERENCE RECORDINGS)は
驚異の空間音楽。
演奏よりも先に録音の凄さを書きたくなる。

リファレンス・レコーディングスによるこのコンビの録音はいずれも特徴的。
HDCD.jpg
High Definition Compatible Digital(HDCD)がウリでダイナミックレンジが
やたらに広く全くフロア・アッパーを感じさせない。
低域の量感も圧倒的で普通には再生できないような信号まで
入っているような気がする。
モニター型ヘッドフォンで聴いても粗を見せずキンキンしない。

そしてミネアポリスのオーケストラ・ホールがまたやたら空間が広大。
Orchestra-Hall.jpg
orchestra-hall-auditorium.jpg
MTTのRCA録音もその凄さを書いたがこちらも双壁だが、
僅かに打楽器のパルス・輪郭の捉え方においてMTT盤の方が好み。

さて肝心の演奏だがいかにも当時の大植らしく間然とするところがない。
Eiji Oue
オケのバランス、空間を利用した響かせ方など誠に堂にいっている。
しかし、故に優等生的な限界も見える。
過度な主情を持ちこまないのセンスの良さは、いかにも知的である。
しかし、人間ここまで出来過ぎていると逆にねだりたくなるのだ。
なお、併録の交響曲第3番は熱演だ。 

25:09
演奏   A   録音  96点

コメント

No title
おはようございます。

英二ではなく英「次」です。

大植氏はハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の
2009年6月来日公演でマーラー「第9」を聴きました。
バーンスタインよりも遅いと思われるテンポでじっくりと仕上げた
演奏でしたが、さすがに師ほどの密度や熱気はありませんでした。

最近の大植氏は精彩をかいている感じですが頑張ってほしいですね。
No title
確かに、英次ですね。
失礼しました。
このコンビのRRレーベル録音は
好きで揃えましたが、今となると
録音の良さにかなり引っ張られていたな
と思います。
頑張ってほしいですね。

管理者のみに表示

トラックバック