クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

コープランド アパラチアの春 ドラティ(61)

2016.06.22 (Wed)
ドラティコープランド61
ドラティ/ロンドン交響楽団(61、MERCURY)は客観性が端正な味わいに。
フルオケによる分厚い弦を有するが、ドラティらしいさっぱりとした音の切り方で
清潔感ある音楽になった。運びは非常に丁寧で、高揚する部分も荒れることはない。
同年のバーンスタイン盤の躍動に比べるとこちらはずっと淡々として大人の音楽。

併録の「ビリー・ザ・キッド」は、バーンスタイン盤に比べると表現の差は更に広がる。
この曲ではバーンスタインのぶっ飛びがやはり面白いのだが、
「アパラチアの春」ではドラティのセンスもありだ。

録音はワトフォード・タウンホールでのセッション。
ワトフォードタウンホール
録音方式はいわゆるマーキュリーによる「LIVING PRESENCE」によるもので、
この年から1/2インチ3トラテープに35ミリマグネットレコーダーを併用する
ことによって、トラック幅が拡がりスピードアップとテープの厚み増による
Dレンジ拡大やレスポンスの向上がなされたとのこと。

私はマーキュリー録音の一皮むけたような迫真性や打楽器の量感、
音場の深さなどに感心するも、時としてこれ見よがしのラウドネス気味の
誇張感が気になることがあった。本録音はそうした感じが少なく自然な音。
会場の響きの量の取り入れは多くないが、拡がり適度。
ウォームトーン。リマスターによりヒスは相当カット。

24:53
演奏   A   録音 88点

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