クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

コープランド アパラチアの春 バーンスタイン(82)

2016.06.20 (Mon)
バーンスタインDG
バーンスタイン/ロサンゼルス・フィル(82、DG)はさすがの表出力。
曲自体はそれほどドラマティックな仕立てではなく、
茫洋としたムードをベースに時に愛らしい表情を織り交ぜる曲だが、
バーンスタインはそうした中にも気分の転換をメリハリつけて表す。
遅い部分はより遅く、速い部分はより速くの対比がつく。
少ない楽器の扱いも実に繊細。行き届いている。

61年の旧盤に比べれば抒情の部分は昔を懐かしむ風情が漂い、
ノスタルジック。でも音楽自体は枯れていない。
ニューヨークとの音響がこの曲にはややダイナミックに過ぎると思うなら、
こちらはジャストフィットだ。
(↓1980年代の指揮者と作曲者)
BernsteinandCoplandlate.jpg

ところで、バーンスタインは、ロスフィルとそう多くの盤を残していない。
このアメリカ作曲家集のほか、あとは、ガーシュウィンくらい。
また、この録音はロスではなくサンフランシスコで行われている。
ライブということで経緯はわからないが、
素晴らしい演奏が素晴らしい会場で録音されたのは良いことだ。

録音はサンフランシスコ・デイヴィス・シンフォニホールでのライブ。
響きの伸びはよく、聴衆ノイズは皆無のためとてもライブとは思えない。
落ち着いた音色で雰囲気も良い音。
オケの人数も刈りこんでいると思うが、響き自体も不必要に大きくなく、
原曲が室内楽である名残を見せる。

26:34
演奏   S   録音  94点

コメント

No title
優しい陽光に包まれるような名演だと思います。
旧盤より柔和ですが、弛緩したところはありません。
録音も実にすばらしいです。
癒しの音楽といえるかもしれません。

バーンスタインのコープランドでは
1989年録音のクラリネット協奏曲も大好きです。
No title
コープランドのクラリネット協奏曲も大好きです。
この作曲家は作風が途中で大きく変わりましたが、この曲はロマンティックですね。

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