クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シューベルト 交響曲第2番 メータ(77)

2016.06.09 (Thu)
メータ12348
メータ/イスラエルフィル(77、DECCA)はラテン的大らかさ。
演奏者をラテン系と呼んでいいかはともかくそれを感じさせる。

メータは70年代後半シューベルトの交響曲全集を完成させていた。
当方は知らなかった。
メータと「古典」「シューベルト」が結び付かなかった。
どうしてこの全集が生まれたのだろうか。
zubin_mehta.jpg
それはともかくピリオド奏法のでる前のオールド・ロマンティック。
屈託ない明るさが大編成オケで奏でられる。

第1楽章はモダン楽器による演奏としては珍しく反復を履行するので
13分半かかる。演奏自体は動感がある。
この楽章は弦の無窮的キュルキュルが繰り返されるので合奏精度が試される。
イスラエルの弦は人数が多いこともあり精度はイマイチ。
でもそんなこと気にしてどうする的陽気さがいい。

第2・3楽章も大オーケストラで図太く進む。録音効果もあり低弦もズンズン。

終楽章も小回りのきく演奏ではなく田舎の踊りのよう。
軽やかな舞踏ではなく、ズンドコ型。

録音はイスラエル第二の都市テル・アヴィヴの
フレデリック・R・マン・オーディトリウムでのセッション。
Mann auditorium
この会場はあまり音響効果が良くなかったと見えて、
2011-13にかけて改修しチャールズ・ブロンフマン・オウディトリウムと改名された。
確かに、バーンスタインのCBS,DG録音はイマイチだった。
このDECCA録音も苦労している。音響はデット気味で講堂的響き。
マルチマイクを駆使して音をピックアップして、響きを少し付加しているのではないか。
というのも音が止んだ時の響きが人工的な雰囲気。
アナログ末期の録音だが60年代のメリハリ型を思い出した。

13:31  7:45  3:38  5:27   計 30:21
演奏   A-   録音 88点

コメント

来日公演
イスラエル・フィルは2回、来日公演を聴きました。

1983年メータ指揮マーラー第5
1985年バーンスタイン指揮マーラー第9
特に後者の弦の彼岸的な美しさは記憶に鮮明です。
No title
イスラエル・フィルに深く繋がりを持った指揮者の演奏を聴かれたのですね。
羨ましいです。
バーンスタイン/IPOの9番も
CDが出て話題になりましね。

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