クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

メンデルスゾーン 交響曲第3番 スヴェンセン(2002)

2016.06.06 (Mon)
スヴェンセンメンデル3
スヴェンセン/スコットランド室内管(2002、LINN)はそよ風と疾風が交錯。
なんと言っても30名程度の室内オケのため重量感がないうえに、
表情自体がベトつかない。
ピリオド集団ではなく、音に癖はないがヴィブラートは控えめ。
テンポは速めで全曲33分半というのは保有盤最短。

オケ登録メンバーは1stVn8、2ndVn6、Vo4、Vc4、Cb2+ホルン5、2管、打。
SCOTTISH-CHAMBER-ORCHESTRA.jpg

ヨゼフ・スヴェンセン(1960~)は日本人とノルウェー人の両親のもと
米国で生まれでジュリアード音楽院で学んだ。
彼はスコットランド室内管弦楽団の首席指揮者を1995年から10年ほど務めたが、
今でも強力な結びつきがあるとのこと。
なお、このCDにはメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も収録されているが
ここではスヴェンセンが弾き振りしている。

第1楽章の陰鬱な序奏も切ない歌に溢れる。
速いのだが悲しい表情で走る感じがする。決して単調ではなく細部に目が行き届く。
大きな節目でテンポは変転する。

第2楽章はさっぱりかける。各楽器が非常によく聴こえるのは編成と録音のよさ。
ただし、ティンパニは控えめ。

第3楽章はリズム・アクセントが明快で項垂れない。

終楽章もリズムが前傾で快速。威圧的な音を避け、スルスル進む。
あまりにも含みがないともいえるが、この交響曲の暗さが苦手な人にはうってつけ。
終結は密やかにそして爽快に。

録音はエジンバラのアッシャーホールでのセッション。
2900名収容の円形の大ホール。
この録音では近接で音を録り、音が止む時に響きを感じさせる巧い扱い。
HDCDのマークがあるが、非常に清涼感がある優秀録音。
スコットランド

12:07  4:12  8:22  8:49   計 33:30
演奏  A+   録音 94点

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