クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベルワルド 交響曲第3番 マルケヴィッチ(55)

2016.05.21 (Sat)
ベルワルドマルケヴィッチ
マルケヴィッチ/ベルリンフィル(55、DG)は作品の魅力が全開。
メジャーオケと鬼才指揮者がやるとこうなるのか。
「春の祭典」で名演を残したマルケヴィッチはこの曲を得意としたのだ。
実演でも取り上げておりストックホルムフィルとのライブもある。

古典的な潔さの中にロマン派の香りをまき散らす。
曲趣がコロコロ変わるところをストレートに面白く聴かせる。

第1楽章冒の古典的な端正さの中にフレーズ毎の歌、木管の合の手のふるいつき
たくなるような美しさ。フォルテで勇壮な金管。その対比が見事。
提示部の反復はなし。
最後はテンポを落とし癒されかかったところをジャカジャカ終結。

第2楽章は夢見る様なアダージョで開始、軽々しく跳躍するスケルツォ。
このリズム感が良い。

終楽章は雪崩打つようなオケの威力。筋肉質のベルリンフィルが素晴らしい。
リズミックで激しくティンパニが杭を打ち込む場面となんともメロウな優しさが
奇妙な同居。強弱の付け方が絶妙で終結はオケの能力がフルに発揮される。
録音がモノラルなので()つきS。併録の第4番も名演。
{↓LPではこの交響曲は第2番との表記だった)
Franz+Berwald+Symphony+No+2+Symphonie+singul+532770.jpg

録音はベルリン・イエスキリスト教会でのセッション。
レコーディング・プロデューサーにクラウス・フィッシャー=ディスカウ名があるが、
この人はあのデートリッヒのお兄さんにして自身も音楽家。
モノラル期のテープ収録でヒスはあるが、この会場の響きも加担して美しさを垣間見る。
明晰な響きがマルケヴィッチの指揮を盛りたてる。

8:27  8:36  8:17   計 25:20
演奏    (S)    録音  78点

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