クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベルワルド 交響曲第3番 ボルトン(94)

2016.05.18 (Wed)
RPOボルトン
ボルトン/ロイヤルフィル(94、RPO)はどすこいゴージャス系。

この時期、「RPOコレクション」として、このオケは古今の名曲を入れまくった。
優秀な録音、一流オケの豪快な音で、廉価盤の世界を席巻(!?)した。
その中にはP・ヤルヴィの「新世界」などの超名演やシモノフの爆演も。
ただ、選曲は基本的に誰でもが知る曲だった。
そうした中に突如として「ベルワルド」が入っているのを発見した時は驚いた。
一体プロデューサーは何を思ったのだろうか?
彼の中では「風変わりな」交響曲は古今の名曲の一角をなすものとして
捉えられていたのか。素晴らしい!!

さてこの曲をやるにあたってRPOは編成を刻んだりケチなことはせず
フル人数でやったようだ。とにかく分厚い。
その分リズムの軽さはなくひたすら重厚。

指揮者アイヴァー・ボルトン(1958~)はイギリス生まれ。
ケンブリッジ大学クレア・カレッジ、王立音楽大学で学びオックスフォード・
スコラ・カントルムの指揮者としてデビューとある。
バロック分野を出発点にしている様子。
ただ、この演奏を聴いているとピリオド・スタイルとは真逆のような気がする。
ボルトン

第1楽章は12分かかる。ただ同じ遅い系でもモンゴメリー盤の緩さと違い
こちらは響きに凄味がある。
ティンパニや低弦、ブラスがやはりRPO、強いのだ。

第2楽章も濃厚なロマンが漂う。
アダージョは相変わらず分厚い響きが横溢し、スケルツォも軽々しくない。

終楽章もこれまで通り。一層このオケの輝かしさが前面にでる。
作曲年代を考えず、豪快な音が響き渡る。
テンポは悠然として9分かける。
圧倒的な力で押し切る珍しい演奏。

録音はロンドンのC.T.S.スタジオでのセッション。
cts250.jpg
映画音楽の収録などでも使われる。EMIのアビーロードなどと違って、
同じ「スタジオ」系録音でもこちらは伸びや自然な空気感があって素晴らしい。
この曲にふさわしいかどうかは別としてどっしり豊かな低域から
綺麗な高域までバランスがいい。
SACD盤も保有しているより量感を増した気がする。

12:05  9:33  9:03   計 30:41
演奏    A    録音  93点

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