クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ドヴォルザーク 交響曲第6番 ノイマン(82)

2016.05.07 (Sat)
ノイマン672
ノイマン/チェコフィル(82、SUPRAPHON)は72年盤と同じテンポ感だがより穏やか。
冒頭のリズムを聴いただけでも旧盤はスキップしながら最初の頂点を築くのに対し
こちらはもっと包容力があり落ち着いている。
かといって、ノイマン(1920~95)はまだこの時62歳。
老いて、ゆるゆるになっていたわけではない。
ルドルフィヌムの壮麗な響きを活かしてしっかりクライマックスを築く。
表情の作り方は以前とほとんど変わっておらず区別するのが難しいくらいだ。
アクセント、オケのダイナミクスの幅、金管や弦の扱いが少しまろやかにという程度。

ノイマンのドヴォルザーク全集の新旧どちらがよいかというと曲によって
違うのだが、穏やかさを内包したこの曲では録音も含め、新盤の方が好みだ。
vaclav-neumann.jpg
なお、チェコフィルはここでも全く持って自信を持って鳴る。
木管の響きは独特だし、ホルンはまだ東欧という時代を感じさせる
(ロシアのオケほどではないが)。それが独自のローカル色を出す。
第2・3楽章などことさらそれを感じる。
終楽章は堂々とした歩みでシンフォニック。
奇を衒うところはなく、全編安心して身を任せられる。

録音はプラハ、芸術家の家でのセッション。
RudolfinumV6.jpg
旧盤と同じ会場での録音のなので音響は同じ。
この会場の録音では響きの多さから細部が混濁するものもあるが、
この録音は免れている。
また、旧盤に見られる堅さもなく本拠地のチェコフィルを味わえる。
各楽器の輪郭の明快さもこちらの方が勝る。

13:38  10:28  8:19  10:43   計 43:08
演奏   A+    録音  90点

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