クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ドヴォルザーク 交響曲第9番 ターリッヒ(49)

2016.05.10 (Tue)
ターリッヒ1949
ターリッヒ/チェコフィル(49、SUPRAPHON)は歴史的名盤。
音は古いがなんだか聴き入ってしまう。

ドヴォルザーク(1841~1904)と20年ほど生きた時代が重なった
ヴァーツラフ・ターリッヒ(1883~1961)は言うまでもなくチェコフィル中興の祖。
首席指揮者の間(1919~41)にこのオケを欧州の名門に育てた。
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このコンビには54年の再録音もあるが49年盤の方が有名。
こちらの方がメリハリが効いているからだろう。

演奏は普遍的と片付けられない特色を持つ。
テンポは淀みなく突き進みむのだが、随所で見られる自然な訛りはまねできない。
チェコフィルの音色も古式懐しい音。金管は独特。
そしてなんといっても第2楽章「家路」のイングリッシュホルン、木管群は
切なくて泣かせる。いまどきこれほどヴィヴラートはかけないのだろうが
心の震えのようだ。

第3楽章は一転雄渾。ティンパニの激しい打ち込みなど活気とトリオの民族的
アクセントの対照が面白い。

全編メロディーが歌われる場面はノスタルジックな空気が部屋を埋めるが
全奏で隆起する場面は雄渾であり、最近見られることなかれ演奏とは違う。

録音はdomovina studio 、pragueでのセッション。
CDリマスターに当たり響きを付加させているのか滑らかで聴きやすい音。
当方保有チェコ盤には「STEREO」表記があるがこれはミスでモノラル。

9:12  12:42  8:06  11:17   計 41:17
演奏   懐   録音 75点

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