クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ドヴォルザーク 交響曲第6番 C・デイヴィス(2004)

2016.04.24 (Sun)
cデイヴィス6
C・デイヴィス/ロンドン交響楽団(2004、LSO)は勇ましく剛腕。
田園的と称されるこの交響曲のイメージからすると相当独特。
バービカンの音響特性と合わせて荒く逞しい音楽が展開される。

とにかく、コリン・デイヴィス(1927~2013)はフィリップスに録音をしていた時は
もう少し穏健な演奏だったが、70歳を越えてLSOといれたライブは
いずれも高齢とは思えないガツンとした重量級パンチを喰らわせる。

第1楽章は快速。しかし音はヘビー級。ゴツゴツがアクセントを明快にして鳴る。
穏やかな本場物の演奏に慣れた耳からすると岩石のような音楽は
違和感があるかもしれない。しかし、このコンビ、この会場のライブとあれば
だいたいこうしたことになるだろうことは見えている。
リピートあり。
音の突進が物凄く、他をなぎ倒すような音響は比類ない。
結部はティンパニの雷鳴と指揮者の唸りとアッチェレの怒涛。

第2楽章も手を抜かない。重く深刻な音は場違いのようでもあるが、
指揮者の歌がひたすら聞こえるのだが。真面目で堅い音楽。

第3楽章フリアントは烈しい。大地を叩きつけるようなリズムで始まる。
舞曲なんて生易しいものではなく鬼気迫る。
ここまで恐ろしい演奏は他にない。ティンパニの図太さが普通でない。

終楽章もドスコイ調。押し出しが強い。
弦のトゥッティだけで風圧を感じるなんてことはなかなかない。
ギュッギュッ・ゴリゴリ・バキバキという感じ。
大迫力の終結はドヴォルザークが聴いたら卒倒必至。
この曲でこんなアプローチをするなんて。でも、好き。

録音はロンドン・バービカンセンターでのライブ。
davis2.jpg
ここ特有のデッドで凝縮された音が特徴。少しくすんだマッシブな音。
マイクは至近ではないが、各パーツは明確。
全体に力のこもった音。慣れると病みつきになる音。

15:22  12:15  8:01  10:39   計 46:17
演奏   烈   録音 91点

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