クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ドヴォルザーク 交響曲第6番 クーベリック(81)

2016.04.15 (Fri)
クーベリックドヴォ6
クーベリック/バイエルン放送交響楽団(81、ORFEO)はやはり素晴らしい。
クーベリック(1914~96)の壮年期の録音。

指揮者がいいとこうなるのか、という見本。
G・ノヴァークには申し訳ないが、まるで格が違うということが分かる。
この音楽はこう鳴って初めて生きるのだ。

BPOとの全集の旧盤が72年録音で甲乙つけがたいのだが
オケの音と陰影の深さでこちらが好きか。
とにかくこのバイエルンのドスコイ厚い音。チェコ・フィルを上回る。

第1楽章は深みを湛えながら堂々と進む。
対向配置を採用しているので弦の立体感が違う。

第2楽章は憂いをはらむ切々とした進行であるので、
6分に起こるフォルティッシモの意味深さを感じる。

第3楽章は重心を低くリズムを取る。
中間部の木管の鮮烈な音はそれだけで十分切ない。

終楽章は勢いだけ押しきれない音楽だが、バイエルンの図太い音が
圧倒的な説得力を持ってじりじり迫る。
音楽の懐の深さは低弦で決まる、というほどの威力。
名手レイモンド・カーフスのティンパニは実にうまく絡み迫力をを亢進。
ちょい早く拍手が始まってしまうが一呼吸おいて歓声が上がるのも納得。

録音はミュンヘン・ヘルクレスザールでのライブ。
ヘラクレスザール
アナログのテープ収録だが放送局音源とあって良好。
ありがちな優等生的平板な音ではなく豪壮。
このオケの低域から立ち上がる太い弦や適度な響きが心地よい。
曲間の咳払いは入るが、演奏中のノイズは殆ど感じられない。

12:52  12:05  8:31  12:00   計 45:28
演奏   S    録音  89点

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