クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ドヴォルザーク 交響曲第6番 ペシュク(87)

2016.04.11 (Mon)
ペシュク全集
ペシュク/チェコフィル(87、Virgin)は陽だまりの音。
チェコ・フィルの弦がルドルフィヌムの優しい響きに包まれる。
金管や打楽器はマイルドでメリハリには乏しいかもしれない。

ペシュク(1933~)は1982年から90年はチェコ・フィルの常任指揮者、
1987年から98年までロイヤル・リヴァプールフィルの音楽監督になっている。
彼はドヴォルザークの交響曲全集を1987年から96年にかけて録音したが
交響曲第2~6番をチェコフィルが担当している。
このオケのまたがりがこの全集の「本場物感」を薄め印象を希薄化
したかもしれない。
しかし、それ以上にペシュクの堅実、地味な音楽作りが影響している。
特に、チェコフィルとやったものは、オケに委ねているように感じられる。

この曲、冒頭から最後までおやかな音楽。
第3楽章も打ち込みは弱く終楽章も盛り上がりはほどほど。
刺激は少ないのでぼんやり浸るには良い。そう思うと悪くはない。

録音はプラハ・芸術家の家でのセッション。
芸術家の家
聴衆がいない場合のこの石造りの広大なこの空間の豊かな響きの処理が
録音の成否を分ける。この全集でもエンジニアの違いが音に出ている。
第2番などではフォーカスが甘過ぎてもっと細部を聴きたい衝動にかられるが
第6番は良い方だ。
それでもマス溶け合い中心で奥の楽器の明晰さがあった方がより締まる。

13:26  11:51  8:21  10:20   計 43:58
演奏  A-    録音 91点

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