クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ハイドン 交響曲第88番 ベーム(72)

2016.04.08 (Fri)
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ベーム/ウィーンフィル(72、DG)は真面目な美しさ。
最初聞いた時は面白くないと思った。
が、何度か聴き返すうちにこのカッチリさが心地よくなった。

第1楽章序奏がいかにもベームらしくきっちりと音を置いていく。
主部に入って音楽は厳しさと流麗が融合して進む。
刈り込んだ弦が清らかな流れを作り木管がきらきら輝く。

第2楽章はワルター、バーンスタインと並ぶ遅さ。
質朴なチェロのソロがインティメートなムードを醸し出す。
全奏との対比が面白い。

第3楽章も生真面目なメヌエットが逆にユーモラス。
中間部など堅すぎると思うが、しかめっ面でベームが振っている姿を想像。
思わず微笑む。

終楽章も効果を狙わず相変わらず。
バーンスタインなどこの楽章では快活なテンポでユーモラスだったが、
ベームはそうならない。
数少ないベームのハイドン録音。何が面白くてこの曲を振っているのか、
と思うが最後までインテンポで淡々とやりきってしまう。
そこがベームだ。
思えばこのころ日本でも人気絶頂だった。懐かしいな。
boehm.jpg

録音はムジークフェラインザールでのセッション。
響きの美しさは例によってだが、
ぶよぶよに膨らまず清冽さを保っているのがありがたい。

6:39  7:16  4:44  4:01   計 22:40
演奏   A+   録音  93点

コメント

良いです
聴きなおしてみましたが
ウィーン・フィルが柔らかで美しい響きを出していますね。
アナログ末期の録音がこれまた自然です。

現在のオリジナル楽器演奏とは正反対ですが、これは良いです。
ベームとウィーン・フィルとの70年代の録音は
現在では評価が高くないようですが、僕は好きです。
No title
ベームは50・60年代の引き締まった音が忘れられませんが、
ウィーンフィルが本気を出して彼を支持した時の美しさも比類がないですね。

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