クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベルリオーズ 幻想交響曲 バレンボイム(95)

2016.03.29 (Tue)
バレンボイム幻想シカゴ
バレンボイム/シカゴ交響楽団(95、ERATO)はシカゴの威力!
バレンボイムはパリ管、BPOに次ぐ三度目の「幻想」。
シカゴ響はショルティ、アバドによる名盤を残している。
さて、今回はライブだがやはりこのオケのズバッとした音と迫力はすごい。
音楽は少し硬いが、フランス風を求めるなら他の演奏を選べばよい。

第1楽章はクールな入り。主部に来ると疾風の勢い。メリハリとアクセント。
金管は強く、弦は唸る。
終結に至る直前ではぐっとテンポを落として芝居っけを見せる。

第2楽章のワルツはぎこちない力が入る。
これまた終結は恐怖のように迫る。

第3楽章は純器楽的なアプローチを見せながら、
時々音が大きく覆いかぶさる。

第4楽章の音圧はやはりだ。ブラスの威力。
弦のプレッシャーの強靭さ。最後のパーカッションのダメ押し。

終楽章も問答無用。時にバレンボイムの小細工も有効。
鐘の音は2種類を使い分けている様な気もする。
また、随所で聴いたことのないようなグロテスク音が頻出。
面白くスカッとする。

なお、このCDの併録はベルリオーズ編曲の「ラ・マルセイエーズ」。
オケにプラシド・ドミンゴのハリのある声と合唱がつく。
はっきり言ってこれを聴くだけでも価値がある。これで「+」を献上。
ドミンゴ

録音はシカゴ・オーケストラ・ホールでのライヴ収録。
客席ノイズは目立たないがそれらしい雰囲気。吸音による直接音主体の響き。
よって残響で綺麗に聴かせるというわけにいかないが流石にシカゴ交響楽団は巧い。
ただ、ここまでやるならセッション録音による完璧な音響で聴きたかった。
まあ、アメリカなので予算の関係でオケをそれほど縛れないのだろう。
なお、「ラ・マルセイエーズ」は響きが豊かに入ったスケールの大きな録音。
会場が違うか観客の吸音なしの音だ。

15:18  6:24  15:13  6:43  9:52   計 53:30
演奏    強A+    録音   91点

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