クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベルリオーズ 幻想交響曲 P・スタインバーグ(87)

2016.03.28 (Mon)
スタインバーグ幻想
P・スタインバーグ/CSR交響楽団(87、NAXOS)は素朴な職人芸。
オケのせいもあるがスマートな演奏ではないが手堅いだけではない
面白さがありパワーも十分。

ピンカス・スタインバーグ(1945~)はピッツバーグ交響楽団やボストン交響楽団など
で名演を成し遂げたドイツ生まれの指揮者ウィリアム・スタインバーグ
(ヴィルヘルム・シュタインベルグ1899~1978)の息子。
ピンカスはイスラエル生まれで、現在はブタペスト・フィルの首席指揮者。
どちらかというとオペラの世界での活躍が大きいが、
NHK交響楽団にも客演して「幻想」を演奏し大喝采だった。
Pinchas_Steinberg2.jpg

このオケのCSRとはブラティスラヴァのチェコ=スロヴァキア放送交響楽団の略称。
チェコ=スロヴァキアは1918年から1992年のビロード離婚までの間一国だったので
録音時はこのような名称だった。
現在はこのオケはスロヴァキア放送交響楽団となっている。
全体として精度は高くないが、馬力は感じる。

冒頭楽章の終結にかけてのパッションは激しい。
しかし基本的には情念ドロドロではなくあっけらかんとした音楽作り。
第2楽章のワルツは美感はほどほど少し強引か。
第3楽章の抒情もそつなくこなし、断頭台から夜の世界も屈託なく行く。

録音はブラティスラバのスロバキア放送コンサートホール。
Radio_Bratislava.jpg
広めの音場で豊かな響きのブルー系でヌケは良い。
録音自体は良いのだが垢ぬけない音なのはオケによるのかもしれない。
打楽器の粒立ちが良く迫力の感じられる音。
左右にきっちり展開し楽器の受け渡しも明瞭。

12:47  6:29  15:41  4:53  9:56   計 49:46
演奏   A   録音 91点

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