クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

チャイコフスキー 交響曲第1番 マルケヴィッチ(66)

2016.03.20 (Sun)
マルケヴィッチ12
マルケヴィッチ/ロンドン交響楽団(66、PHILIPS)は決然とした迫力。
「冬の日の幻想」という標題を持つこの曲にはちょっと図太すぎかもしれないが
オケの威力が素晴らしい。特に最後の劇的な追い込みは痺れる。

マルケヴィッチ(1912~83)はウクライナ生まれながら2歳にしてスイスに
移住している。ロシアものが得意とされるが、血のなせる故だろう。
しかしこの人天才作曲家だけあって、譜読みが鋭く楽器管のバランスや
音楽の持っていき方など知的な裏打ちを感じさせる。
マルケヴィッチ

第1楽章はすぐに立派な音楽になる。冬の旅路の心細さとかはいまいち。
純音楽的に攻めてくる。音の歯切れがよく気持ちいい。

第2楽章はべとつかない。

第3楽章もリズム感が素晴らしくメロディに絡む管の合いの手が表情豊か。

終楽章は立体的に音楽を作り、溜めもみられるなど意欲的。
最後の2分間の奔流は素晴らしく、パーカッション、ブラスの切れ味は最高だ。

録音はウェンブリータウンホールでのセッション。
低域からどっしり感のある好録音。
響きは適度にありフィリップスらしい柔らかさを持つがぼやけ感はない。
鮮度は流石に落ち、CDリマスター後もヒスもあるが聴きやすい音。

10:52  10:24  7:38  12:14   計 41:08
演奏   A+   録音 86点

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