クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

フィールド ピアノ協奏曲 第2番

2016.02.28 (Sun)
John-Fleld.jpg
ジョン・フィールドの協奏曲第2番は彼の協奏曲の中で人気のある曲だそうだ。
作曲年は明確ではなく第3番とどちらが先なのかもわからないが、
ロシアに拠点を移し自由の身になってモテ期到来の時期の作品。

第1楽章冒頭で惹きこまれる。掴みが良い。
少し憂いを帯び切なくなるメロディがいきなり飛び出す。
モーツァルトのピアノ協奏曲第23番や第27番が好きな人なら気に入るはず。
ショパンと違って、それほど感傷に浸りきらないところがフィールドの軽やかさ。
途中でノクターンのような動きが見られたりと20分近いこの楽章は彷徨う。
ソナタ形式だが長丁場を乗り切るには散漫な感じがするが、
冒頭のメロディが時々帰ってくると嬉しくなる。

第2楽章はポコ・アダージョの短いがセレナーデ。
とつとつと歌うピアノを優しく包む弦が綺麗。

第3楽章は生き生きしたモデラート。
最終楽章だからと言って叩きつけるような劇性はない。
軽やかにチャーミングに走る。市井の幸せを感じさせてくれる。

当方保有盤は以下の通り。
① 1982  オコーナー(p)    フルスト指揮 ニューアイリッシュ室内管
オコーナー全集

② 1994  オローク(p)     バーメルト指揮 ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ
オローク12

③ 1996  フリス(p)       ハスラム指揮 ノーザン・シンフォニア
フリス24

④ 1998  シュタイアー(p)   スターン指揮 コンチェルト・ケルン
シュタイアー23

⑤ 2007  レスターニ(p)    グィダリーニ指揮 ニース・フィル
レスターニ全集

この中では④シュタイアー盤が1802年ジョン・ブロードウッド製のピアノフォルテによる演奏。
鄙びた音だが明快で図太い。コンチェルト・ケルンも速めのテンポでダイナミック。
フィールドというとメロウな印象を持つがそれを覆す様な明快な演奏。
一方、癒し系フィールドを求めるならば少しこれは元気が良すぎるかもしれない。

現代ピアノを使った演奏では
②オロークのシャンドス盤が一番豊饒でロマンティックだ。
極めてデリケートなピアノであり伴奏である。
また録音会場であるダブリン近郊のHowth城のシルキートーンも寄与している。
howth-castle.jpg
①オコーナーは爽やかで軽やか、
③フリスは地味だが着実、
⑤のグィダーリは小型で素朴感がある。
どの演奏も作品を味わうには過不足ないがやはり②が一つ抜けている。

① 19:29  3:58  11:43  計 35:10
② 19:18  4:20  11:40  計 35:18
③ 19:09  4:03  11:35  計 34:47
④ 17:12  3:43  10:29  計 31:24
⑤ 20:43  3:49  12:26  計 36:58

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