クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第5番 リーパー(92)

2016.02.20 (Sat)
リーパー45
リーパー/アイルランド国立管弦楽団(92、NAXOS)は密かな?愛聴盤。
オケははっきり言って巧くはない。しかし、ここに漂う寂寥感はただものでない。

第Ⅰ部後半のスネア・ドラムのカデンツァ・アド・リブの必死の表情が抜群に素晴らしい。
このドラム奏者の名前を記載しないナクソスはわかってないな。
でも、ここまでスネアに敬意を払って明快に捉えたナクソスは凄い。
スネア
(併録の4番「不滅」=「消し難きもの」のティンパニの録音も壮絶だった)

第Ⅱ部はゆっくりしたテンポでぎこちない。
スコアを見ながら聴いているとスケスケに見える。そこが面白い。
交響曲第6番の諧謔につながる精神を感じさせる。
よくこの曲を戦争に関連付けた解説があるがこの演奏を聴いていると
そのように思えない。もっと人の内奥に潜む葛藤とか不条理を感じさせるのだ。
フガートも全く滑らかでないが独自の味がある。
そして最後のアンダンテからアレグロのフィナーレにかけては
地道に音を積み重ねてあっけなく終わる。
壮大なスケールで感動させるのでなく、あれよあれよと終結。

この曲の普遍的名演とは言えないが、不思議に好きな演奏。

録音はダブリンのナショナル・コンサートホール。
伸びヌケは問題なく空間も感じる。ハッタリのある音ではないが分解よく爽やか。

10:25  9:46  9:47  7:06   計 37:04
演奏    変S     録音 92点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック