クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第4番 バレンボイム(92)

2016.02.02 (Tue)
バレンボイム4
バレンボイム/ベルリンフィル(92、Teldec)は壮麗な情感。

2月1日 (於:サントリーホール)  バレンボイム/シュターツカペレ・ベルリンで
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」を聴いた。
前半の曲はモーツァルト:ピアノ協奏曲第20番K.466をバレンボイムの弾き振り。

このコンビは今回の来日でブルックナーの全曲(1~9番)と
モーツァルトのピアノ協奏曲第20~27番を演奏する。

なんといってもバレンボイムである。73歳。とにかく凄い。
音楽が枯れることなくロマンティックで精力的だった。
SKBとの関係も1992年から続いており以心伝心。
ブルックナーでも時に指揮棒を止めアイコンタクトで指揮をしていた。

バレンボイムはシカゴ響、ベルリンフィルと全集、SKBと4~9番を録れている。
その割にブルックナー指揮者として日本では認められていないのは今は昔の
一部評論家の影響やピアニスト上がりのラテン系指揮者イメージがあるのかもしれない。
しかし若々しいシカゴ響、意志的なベルリンフィルのいくつかは面白かった。

そして今回のSKBは素晴らしかった。
オケを完全に手中に独自のオーラで音楽を自在に進めるバレンボイムは
真の巨匠で天才音楽家だ、と思った。

さて、このベルリンとのCD、これは今から23年前50歳の時のもの。
外形で違うのはこの盤はハース版、今回のは1878/80年版、
オケがベルリンフィルの通常配置、今回はSKBで両翼配置ということ。

基本的な解釈はほぼ同じとみなせるが、今回の実演は自然に入ってきた。
バレンボイムに共通するのは決して「無表情」ではないということ。
「情感」が籠められている。
ベルリンはそれがやや強引に感じられたのだが、SKBとのそれは作為的な
感じを抱かせないまでに昇華されていた。

しかしそれはともかく振り返ってこの盤を聴く。
全く話題にならなかった?このベルリン盤も巨大なスケールとエナジーでは
SKBに勝るものである。
daniel-barenboim_20160202224121879.jpg

録音はベルリン・フィリハーモニーでのライブ収録。
咳払いもたまにはあるが気になるノイズはない。
この会場での聴衆を入れてもこの響きの多さは好みではないが。
私としては低域の締まりがもう少し欲しい。

19:12  16:17  10:24  22:30   計 68:23
演奏   A   録音 90点

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