クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス タピオラ カラヤン(84)

2016.01.29 (Fri)
karajan84.jpg
カラヤン/ベルリンフィル(84、DG)は劇的な効果を追求。
ワンフレーズ・ワンフレーズが仕組まれている。
何かここにストーリーを持ち込もうとしているかのようだ。

ゆっくりしたテンポで含むような表情を見せながら進む。
過去のベターっとしたカラヤンの「タピオラ」よりも強烈な演出臭が漂う。

このアルバムは以下の通りの曲集。

1. 交響詩《フィンランディア》作品26 (1899年)
2. トゥオネラの白鳥 作品22の2 (1893年)
3. 悲しきワルツ 作品44の1 (1903年)
4. 交響詩《タピオラ》作品112 (1925年)

いわゆる名曲集で全部で44分ほどしか入っていない。
カラヤンは「タピオラ」をシベリウスにおける通俗名曲のように捉えて
何度も録音しているが併録の1~3とは思いっきり違うところにある曲。
しかしカラヤンの棒でこの曲を聴くと確かにつながっている。

考えようによっては4楽章の交響曲のようだ。
勇ましいフィンランディアに始まりアンダンテのトゥオネラ、
悲しき「ワルツ」と来て錯綜するタピオラ。
あたかも北欧版ブルックナーのようだ。
そう思って聴くと合点がいく。

録音はベルリンのフィルハーモニーでのセッション。
他の3曲と同じ2月に録音された。
奥行きや明快さを持ち一定のスケール感を確保。
強奏部分ではやや硬調になるが、ベルリンの音が凄すぎるのかもしれない。

20:15
演奏    演     録音  91点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック