クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第4番 P・ヤルヴィ(2013)

2016.01.03 (Sun)
P・ヤルヴィ 全集
P・ヤルヴィ/フランクフルト放送交響楽団(2013、RCA)は憎いほど巧い設計。
聴く前からパーヴォにまたやられるんだろうなと思っていたがやはり。
この人は実に卒なくやるので面白くない面も出るのだが、
必ず聴かせどころや発見を盛り込んでくるので油断ならない。
そしてなんやかんやで実に立派な曲になっている。この演奏もそうだ。

こうなるとこちらも斜に構える。この演奏に感心しながらも思う。
馬鹿といわれようが、何も計算されずひたむきに突っ込んで来る演奏の
強さは捨てがたく惹かれる。

第1楽章は非常に丁寧。主旋律以外のサブパートもよく聴こえ
音響の整理が実に行き届いている。
前半の終了では大きな盛り上がりをみせ区切りをつける。
後半の緊張感ある静謐から躍動に移る場面の劇的な表現も実に計算され
ている。硬質なティンパニも効果的に出撃。

第2楽章はさらりと木管の美しい掛け合いが進行。

第3楽章の弦の力強さは凄いが、美感を損なわないバランス感も流石だ。
この楽章の中間に鳴る木管の警句は非常に強い音で意味が込められる。
そしてそこからの弦のフガートは重厚かつ速めのテンポで
緊張感をはらみ次の楽章が準備される。

終楽章は引き締まっている。テンポがいい。
左右の弦、そして猛然とした勢いのティンパニの掛け合いは実に見事。
終結までしっかり鳴らし隙はない。

(↓シンシナティのこのポスターのような滅茶苦茶さも欲しい)
MAY11_Paavo.jpg

録音はフランクフルト・アルテ・オパーの大ホールでのセッション(?)。
ライブとしてもノイズはない。
このコンビの収録も回を重ね手慣れたものに。
バランス良く程よいスケール感。
必要な楽器(ex木管・ティンパニ)のピックアップも明快。
荒れ感は全くなく丁寧な音作りがベース。
終楽章のティンパニは左右に分かれしっかり掛け合いが収録されている。

11:28  4:54  9:59  8:39   計 35:00
演奏  A+     録音 93点

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