クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス タピオラ C・デイヴィス(92)

2015.12.30 (Wed)
Cデイヴィスタピオラ92
C・デイヴィス/ロンドン交響楽団(92、RCA)は訴えかける。
冒頭より登場するカレワラ動機が震え実に切ない。
人間的情感をこの曲に持ちこむのがいいのか分からないが心に来る。
全てのパーツが実に巧く設計されておりこの曲の奥行きを感じさせてくれる。

76年盤よりも一層深みを増した。
カラヤンののっぺり感とは全く違う。
ベルグルンドの厳しさやカムやヴァンスカの本場物の自然とは
また違う味わいを持つ。
ひんやり感や突き放した感じはなく、この曲をとっつきにくいと感じる人にも
佳さを分からしめるのではないか。
流石シベリウス指揮者といわれるだけのことはあるという説得力。

録音はワトフォード・タウンホールでのセッション。
Watford-Chorwerke.jpg
録音エンジニアはトニー・フォークナーで粒立ちと雰囲気を実にうまくとらえている。
クールトーンではないが実に素晴らしい音。

18:29
演奏   S   録音 93点

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