クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス タピオラ ベルグルンド(68)

2015.12.28 (Mon)
Jean+Sibelius+Tapiolaベルグルンド1968
ベルグルンド/フィンランド放送交響楽団(68、FINLANDIA)は氷点下の音。
4年後のボーンマス盤では演奏時間が2分伸び温もりを感じる場面があるが
こちらは厳しい寒さを味わう。

冒頭ひとしきりしたところで彷徨い始める場面、42小節目2分割チェロが
「con sord」(弱音器つけて)で弾く音が独特の金属音でジーという不気味な音を出す。
最初はホルンのゲシュトップ音と思ったがスコア上はホルンは出ない。
気がつくと(録音のせいかもしれないが)弦も木管もティンパニもみんな冷たい音。
10分からの嵐も垂直の音がビシッと決まっている。
終結の弦のフェルマータ・デクレッシェンドも短めに切られ最後まで身の引き締まる音楽。

録音はヘルシンキ・カルチャーホールでのセッション。
残響は多くなくくっきりしている。弦などややハイ上がりで独自の音がする。
低域の量感は少ない。
87年のEMI盤もここでの録音だがこちらの方が音がいいのではないか。
ホルンの持続音でワウ・フラッターを感じたがこれはそもそもが不安定な音なのかもしれない。
テープ収録だが、トランペットの突然のフォルテッシモでも崩れはない。

16:08
演奏  厳A   録音  88点

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