クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス タピオラ ベルグルンド(87)

2015.12.26 (Sat)
ベルグルンドヘルシンキ
ベルグルンド/ヘルシンキフィル(87、EMI)は最短。
平均19分程度の演奏時間が多いがこれは15分を切る。

シベリウスの大家といわれヘルシンキのフィルとの一連の録音は本場物
ということもあり評価が高い。しかし私は交響曲第7番でも感じたが
フレーズの運びが自然でなく呼吸感が合わないと感じる場面がたびたびあり、
ボーンマス交響楽団との旧盤が懐かしくなることも多かった。

このタピオラもそうだ。
フィンランド放送響とヘルシンキフィルとボーンマス響と
フィルハーモニア管ではかなり違う。
いくらなんでもこれは切り詰めすぎだろう。
ロマンティックを排除したベルグルンドの美学。
思うにベルグルンドは本場のオケとやる時は即物的な表情を見せる。
せっかちでポキポキ感のある音楽。
シベリウスの権威の演奏だからきっとこれも真なのだろう。
ただ私にとっては後者の方がフィットするから仕方がない。
音響も良好とはいえない。

しかし、聴き直すに従ってベルグルンドが行きついた
この世界も理解できるようになってきた気がする。

録音はヘルシンキ・カルチャー・ホールでのセッション。
残響は少なく平板。森の深遠を感じさせてくれない。
同じEMIなら82年の英国録音が上。
突如のフォルティッシモも十分対応しきれずダイナミックさが伝わらない。
少し低域・高域を補正して立体感を出してみたりもしたのだが。

14:52
演奏  B+ ⇒ A    録音 88点

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