クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第2番 P・ヤルヴィ(2009)

2015.12.21 (Mon)
P・ヤルヴィ 全集
P・ヤルヴィ/フランクフルト放送交響楽団(2009、RCA)は切れ込みが鋭い。
ともすれば優等生的演奏をするパーヴォだが、これはいい。
この劇画的交響曲をうまく料理し面白く聴かせる。

第1楽章「胆汁質」はリズム感がよく前進性をもつ。

第2楽章「粘液質」のうたた寝を破るティンパニの音がここまで強烈な演奏を知らない。
これは心臓に悪い。これが象徴的でそれくらいパーヴォはここで思い切りがいい。

第3楽章「憂鬱質」は表情が濃厚。感情の高ぶる場面での全奏では圧が強く
ティンパニがここでも強ロール。その後の管の寂しい掛け合いはニールセンの真骨頂。

終楽章「多血質」。弾けてる。金管のアクセントを効かせ道化的。
前にのめるアップテンポで進む。
中間部ティンパニの強打により音楽が停止させられた後の
項垂れ感もこれまた極端。ニールセンの分裂的部分が強調される。
最後の強引な「ズン、チャ、チャ!」終結も冴えている。

録音はフランクフルト・アルテ・オパー大ホールでのセッション(ライブ?)。
alte-oper-frankfurt-.jpg
alte-oper-frankfurt内
この全集は第2番以降がこのホールだがこちらの方が明瞭度が高い。
スケール感も十分。
この交響曲で重要な要素となるティンパニの硬質マレットが
しっかり捉えられているのが嬉しい。

9:43  5:07  11:26  7:23   計 33:39
演奏   鮮S    録音 94点

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