クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第1番 P・ヤルヴィ(2010)

2015.12.19 (Sat)
P・ヤルヴィ 全集
P・ヤルヴィ/フランクフルト放送交響楽団(2010、RCA)は
安定をベースに丹精込める。

この指揮者はスコアをしっかり読み知的コントロールのもと
丁寧に聴かせどころを設定し織り込む。
そのアプローチがここでもなされている。
したがってこの曲では極めて抒情面で特徴ある演奏となった。

が、一途な想いの吐露という側面は後退する。
たとえば終楽章は9分かけ、歌い込むところではぐっとテンポを
落とし情感をつけるのだが、
そのたびにテンポが揺れ、いささか作為を感じる。
後期の曲になるとこの手腕は効果を発揮するがこの曲では余る。
もっと素直に直裁にやってもよかった。

オケの音はずっしり安定感、ただ少し腰が重い。

と、この新たな全集のい1曲目はぼちぼちの感想だったが
その後尻上がりにこのコンビの真価を発揮してくる。

録音はfriedrich von thiersch saal(ヘッセン州の州都である
ヴィースバーデンのクアハウスのボールルーム)でのセッション。
ライブとの情報もあるが、
ブックレットにはその表記がなくまた客席ノイズも拍手もない。
ヘッセン放送協会とソニーとの共同録音。
Kurhaus_Wiesbaden_blaue_Stunde_290-L4.jpg
friedrich von thiersch saal
この会場は写真の通り極めて壮麗な造り。
長方形で空間は広大で響きは豊か。
マス的な自然な録音だがサブマイクも活用して一定の明晰さを確保。
個人的にはこの曲ではより引き締まった音でもよかったと思うが
一般的な意味では優秀録音。

9:16  7:21  8:17  9:05   計 33:59
演奏   A    録音 93点

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