クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス タピオラ他 シナイスキー(91)

2015.12.16 (Wed)
シナイスキー
シナイスキー/モスクワフィル(91、harmoniamundi)は質朴感。
雰囲気も寒さもあまり感じずローカルな気配。

シベリウス交響詩全集と銘打たれた3枚組。
当方保有はフランス・ハルモニア・ムンディだが
現在はブリリアントの廉価盤で生きている。

シナイスキーはナクソスのフランツ・シュミット全集など
マルメ響をしっかりまとめたいい演奏だった。
決して爆演系ではないが、ここではモスクワフィルがリードか。
vassily_sinaisky_.jpg

ロシアのシベリウスだからと期待しないで聴き進んでいたが、
彼らには独自の売りがあることが分かった。
それはシベリウス再現には合わないと思われるロシアンブラス。
たとえば「春の歌」。この曲は秘めた情念が押しでてくるが
最後のクライマックスでの切々としたロシアン・ブラスの
震える叫びは実に切ない。
「レミンカイネンの帰郷」は土俗的迫力を持つ。
「フィンランディア」は武骨無頼派。

全体の演奏は陰影を秘めたものではないけど、音をストレートに
出してくるので他の演奏では聴けない音が出たりする。
指揮者の解釈的にはいじくりは少なく率直で力強い。
ただし、「タピオラ」という長丁場ではなんとももてあまし気味。

録音はモスクワのモスフィルム・スタジオでのセッション。
mosfilm.jpg
響きは少なく綺麗な音ではない。小さなホールで真近に聴いている感じ。
デットで奥行き感はや量感はあまりない。残響はやや人工的。

18:41
演奏   A-   録音  87点

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