クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス タピオラ ビーチャム(55)

2015.12.15 (Tue)
Jean+Sibelius+Beecham+conducts+Sibelius+534405.jpg
ビーチャム/ロイヤルフィル(55、EMI)は不思議な世界。
はっきり言って相当独自。ロマンティック現代音楽。弦のしゃくりあげが切ない。
多分こんな表情をつけてはいけない、はずだ。時代がかってメロウ。
しかし、胸に来るこの寂しさ。
朴訥な木管がでると弦は急に遠くに去る。
カラヤンの厚ぼったく塗りたくった世界とは全く別の荒涼とした雰囲気を持つのに
心模様が映し出される。
中間の雷鳴の前はか細く消え入りそうになる。
そこに金管の起立する音。衝撃だ。
全体は非洗練の極。
終結にかけてはロマン性を断ち切るように音がバサッバサッと吹きつけ叩きつけ。
他の演奏では味わえない聴後感。

同世代ともいえる二人は1954年アイノラで会った↓のが最後となった。
ビーチャムシベリウス955

録音はアビーロードスタジオでのステレオセッション。
響きはなく乾いた音。
しかし強音での潰れもなくこの演奏の独自の世界を作り上げるのに
一役買う。綺麗な音ではないが。

18:00
演奏   寂    録音 83点

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