クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス タピオラ ベルグルンド(72)

2015.12.13 (Sun)
ベルグルンドタピオラ72
ベルグルンド/ボーンマス交響楽団(72、EMI)は温もりを感じる。
ベルグルンドは私の知る限りこの曲を4回録音している。

68年 フィンランド放送響  (16:13)
72年 ボーンマス響     (18:10)
81年 フィルハーモニア管 (17:16)
87年 ヘルシンキフィル   (14:52)

この演奏は交響曲全集と一緒同時期に録音され、
LPとしてはA面:交響曲第7番 B面:①大洋の女神②タピオラ
という筋の通ったカップリング。
4種の中では一番演奏時間が長いのが本盤(それでも他盤に比べ速い方)だが、
この時期の彼のシベリウスは厳しさほどほどで優しさを持っていた。

これは英国のこのジェントルなオケや響きの豊かな会場のせいもあるかもしれない。
以前はヘルシンキとの録音に惹かれたが今はこの雰囲気のある演奏が好きだ。
世評は知らないし、安売りされているが交響曲もこの時期の演奏がよかったりする。

この演奏、冒頭のティンパニは明快に入るが、その後の弦はヴィヴラートを伴い風になる。
木管も綺麗に囀る。後半に打ちこまれる疾風急峻な場面もスケールが大きい。
聴いているいる時から気分が重くならず爽やかだ。

録音はサザンプトン・ギルドホールでのセッション。
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このホールはシューボックス型で量感ある響きだが
適度にハイ上がりでクールでもある。
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それがこの曲の北欧幻想性を高める。
ティンパニ・木管など明快に捉えられているし、フォルティッシモでも音割れがない。
音の伸びもよくこの時期のEMIの優秀録音。ヒスは残るが演奏中は全く気にならない。

18:10
演奏  A+    録音 90点

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