クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス タピオラ カラヤン(77)

2015.12.12 (Sat)
カラヤンタピオラ1977
カラヤン/ベルリンフィル(77、EMI)はまたしても・・・。

当初LP盤の収録曲は下記で他にポピュラー曲が並ぶ。
A面:①フィンランディア②エン・サガ
B面:③タピオラ④トゥオネラの白鳥
しかし、このシベリウス最後の大管弦楽曲は他の人気曲と違い
実はシベリウス演奏のリトマス試験紙なのかもしれない。

64年盤でこの曲のカラヤンの特殊性を挙げたが13年後もやはり同じだ。
低域の分厚いベルリンの弦が常に鳴り、生温かく湿った空気が漂う。
この曲に絶対必要な静謐が決定的に欠けている。
また、森に響く重要な要素の木管の囀りは埋没気味。
茫洋とした音が続く。これは熱帯雨林のジャングル音。
これは違うだろう、と思う。

カラヤンは独墺系指揮者にしては非常に熱心にシベリウスを取り上げた。
コンサートでは、3番を除く全交響曲を取り上げた。
しかも人気のある2番ではなく5番、4番、7番と後期交響曲が好みだった。
そんなカラヤンをシベリウスは評価していた。
しかし、多分、カラヤンのタピオラは聴いていなかったのではないか。
(↓1965年 アイノラにてシベリウスのお墓に参るカラヤン)
sibeliuskarajan.jpg

録音はべりルンフィルハーモニーでのアナログ・セッション。
もとはEMIクァドラフォニック・SQ4ch用だったと思う。これだけで嫌な予感。
現在の保有盤はartリマスターのCDだがやはり素姓の悪さは歴然。
この曲は終盤金管と大太鼓を伴い雷鳴が鳴り空気を切り裂く場面があるが、
見事にテープ限界を露呈している。
64年DG盤ではそのようなことはなかったのでEMIで後退してしまっている。
またこの演奏のすっきり感のないモワッとした空気は
SQ用が悪さしているのかもしれない。

19:23
演奏   B   録音 86点

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