クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第2番 ヴァンスカ(2001)

2015.11.23 (Mon)
BIS-CD-1289.jpg
ヴァンスカ/BBCスコティッシュ交響楽団(2001、BIS)は痛い。
音質と演奏が鋭く突き刺さる。

第1楽章「胆汁質」はサロネンに次ぐ高速。
冒頭はキンキン録音も手伝い鋭く飛び出すのでヴォリュームには要注意。
それにしても疾風怒濤。ちょっと音楽に乗る前に緊張を強いられる展開。

第2楽章「粘液質」も速い。アレグロなのでこのようなテンポ設定もありなのかも
しれないが、この楽章に付された作曲家の楽想から離れている気も。

第3楽章「憂鬱質」も盛り上がりは強烈で少し強引ではないか。
彼のシベリウスと違いニールセンでは荒々しさを強調しようとしているのか。
金管の容赦ない表情は辛い。

終楽章「多血質」は不思議なことに金管が引っ込んでいる。
演奏上引っ込んでいるという二日間の録音セッションの中でバランスが
微妙に変わった印象。更に一歩距離を置いたような。
また、この高速楽章で弦のアンサンブルが甘いところがあり
残響も含めてもやもや感が残る。

録音はスコットランド・グラスゴー・シティホールでのセッション。
Glasgowcityhall.jpg
ハイ上がりでシャープな音のため低域を増強した。
ただ、全体が遠景で、特に打楽器、低弦はフォーカスが甘い。
金管が突出する場面もありバランスが難しい。
ホールは長方形で大きくなく、観客が入っていないと金属臭がする。
上述のように終楽章は一層もどかしい。
この録音はBISでなくEMIではないかと思った

8:42  4:08  13:01  7:26   計 33:17
演奏   B   録音  87点

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