クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第2番 ギルバート(2011)

2015.11.20 (Fri)
ギルバート23
ギルバート/ニューヨークフィル(2011、DACAPO)は真面目な取り組み。
このオケの厚みを信じ正面突破。
斜に構えることなく立体的で豪快な交響曲に仕立てる。
この大袈裟な音は過剰品質とも取れるがわざと狙ったのだろうか。
ともかく綺麗に整えるのでなく無頼派音響はニールセンに誠に似つかわしい。

第1楽章「胆汁質」は重いものが勢いよく飛びだす。
低重心でシンフォニック。音響の充実が素晴らしい。
中間部はテンポを落とし豊かな風情。多彩ではあるが、ふざけたところはなく真摯。

第2楽章「粘液質」はロマンの香り漂う。懐深くまどろみと驚き。

第3楽章「憂鬱質」はねっとりと歌っていく。
弦の押しつけがましい表情など粘液質と言いたいところだ。
オケの響きは分厚いため清涼さはほどほど。ひたひたと押す。
バーンスタインの情念型表現を思い出した。

終楽章「多血質」も堂々。か細いオケがやったら安っぽくなるところだが、
このオケの馬力で聴かせる。
この演奏会場にいたら、このティンパニのロールに身が引き締まるだろう。
中間部の心情吐露は思い切りテンポを溜めて、そして最後まで真面目。

お茶目なニールセンを敢えて立派な音を武器に,
正調に再現してみましたという成功例。
この曲の再現も高次元・多面化してきている。
(↓ニールセン少年時代の多面相から)
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録音はエイヴェリー・フィッシャーホールでのライブ録音。
デット気味なのだが、ピラミッド型で立体感もあるので極めて充実な音に聴こえる。
音に迫真性がある。

10:13  5:08  12:19  7:28   計 35:08
演奏   真S    録音 93点

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