クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第3番 ベルグルンド(87)

2015.11.18 (Wed)
ベルグルンド36
ベルグルンド/王立デンマーク管弦楽団(87、RCA)はバロック的再現?。
録音のせいもあるのだろうが、細身でスタイリッシュ。
テンポや表情はスッキリ。この曲に込めた情念とかはとりあえず置いて、
スコアを爽快に鳴らす。

第1楽章はすいすい行く。冒頭の強打から繰り出される音響もこだわりがない。
楽器をべったり重ねず室内楽のような見通しの良さ。
バーンスタインの熱い演奏に洗礼を受けた私としてはあまりの流れの良さに
物足りなさも感じたが、そうした頸木(くびき)を取っ払って聴くとこれもありか
と思えてきた。

第2楽章も沈思をしない。声楽も癖がなく楽器の一部となる。

第3楽章は木管は速足で歌う。無表情でない。
これは指揮者がすかすか行くのに対しオケがその中で
精いっぱい作曲家に寄り添おうとしているかのよう。

終楽章は不思議なテンポ感。ふと早くなったり戻ったり。
ひょっとしてベルグルンドはこの曲に共感していないのではないか、
などと思ってしまう。しかし響きは澄み、確かに北欧的。
大きな思いを背負わずに終結。
(↓1984年当時の指揮者 左手に指揮棒を持っている)
ベルグルンド1984

録音はコペンハーゲン、オッド・フェロウ・ホールでのセッション。
ややハイ上がり。特に高弦にきつさもある。
低域は薄いので補強した。透明といえばいえる。
響きは多くないが自然。各楽器の分離は良く良く聴こえる。詰まり感もない。

11:00  8:21  6:19  9:33   計 35:13
演奏  細A    録音 89点

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