クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第1番 ロジェストヴェンスキー(94)

2015.11.09 (Mon)
ロジェヴェン14
ロジェストヴェンスキー/ロイヤル・ストックホルムフィル(94、CHANDOS)は
秋の気配が漂いしみじみ感。
本来は春のようなワクワク感がある曲だが、ここには落葉がある。
まずはテンポがゆったり。保有盤最長の演奏時間。
音はどっしりしていてテヌート気味。要は若さとか歯切れの良さとは離れた位置。

最初は違和感だらけのロジェストヴェンスキーのニールセン全集。
デンマークや北欧勢の従来からのこの作曲家の燃えるような演奏とは全く異なる。
全般的にこのような特色を持つから第1番も予想はできた。
そうした心で臨む。するとこの曲からまた別の要素が発見できた。
若書きの元気さばかりに目を奪われていたけれども、
こんなに古典的な佇まいの中に美しさを秘めているのだと。

第1楽章は勢いで押し切らず落ち着いてスコアを丁寧に鳴らす。
だから今までスピードにかき消されたようなフレーズも聴こえてくる。

第2楽章になると一層沈み込むよう。
もの思いも深刻だ。

第3楽章もしなだれかかり感。
ただ、ここまで聴いてくると楽章間の特色・メリハリが薄められているので
この渋い交響曲が一層渋いことになる。

終楽章もかみしめるようなテンポ。
元気はないがこの楽章においても美しさがにじみ出る。
しかし、終結だけは異常な高速スピード。これは解せない。

録音はストックホルム・コンサートホールでのセッション。
響きの多いアムステルダムのヘボウのような音。
深々としておりこの演奏の特色を助長する。
テンポが速いと前の響きが次の音に被るがこの曲では不都合はない。
憂いを持った美しさを味わうことができる。
(↓ノーベル賞授与式で有名な青い外観のホール)
ストックホルムch

10:07  8:23  8:45  9:43   計 36:58
演奏  秋    録音 93点

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