クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第5番 ストゥールゴールズ(2015)

2015.10.30 (Fri)
ストゥールゴールズ2
ストゥールゴールズ/BBCフィル(2015、CHANDOS)は執拗に迫る。
力強い単調さとギリギリのところで押し込む。テンポはじっくり、しかし漲る力は凄い。

第Ⅰ部第1楽章の緊張感は冒頭よりある。寒風を突いて始まる行進のアタックは激しい。
パーカッションの打ち込みは容赦なくアクセントが強固。
第2楽章もメロディラインがどことなくぎこちない。圧が強いまま進行し、
またもやスネアドラムの乱打が始まってしまう。このドラムがまた非常にヒステリック。
このドラム乱れ打ちが続いている間は音楽が何が何だか分からなくなる。
こうしてみるとニールセンはほんとにアヴァンギャルドだ。
交響曲という形式の中にリズムで破壊を起こす。

第Ⅱ部第3楽章のヴァイオリンもハイ上がりで耳に鋭い。
ここに来るとニュアンスの乏しさが気になる。
終楽章に突入すると第6番を先取りするが音楽は必要以上に壮大で
この演奏は躊躇なくその方向で再現。最後までパワーを振り絞る。
ニールセン写真

録音はBBCの本拠地サルフォード・メディアシティでのセッション。
引き締まった細部と一定の残響をミックスしニールセンに相応しい冷たい音。
この曲で重要な打楽器もしっかりオンで捉えられている。

10:11  9:29  9:18  6:52  計 35:50
演奏  執A    録音 93点

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