クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第5番 ストゥールゴールズ(2013)

2015.10.29 (Thu)
ストゥールゴールズ全集
ストゥールズゴールズ/BBCフィル(2013、CHANDOS)は力感溢れる独自の音響構造。
幻想性や情景描写ではなく一度音を客体化し積み重ねる。そして底流に力が漲る。

第1楽章はインテンポで無表情に進む。
7分も過ぎると徐々に金管にうねりが出る。弦の圧は強まりアレグロ・モデラートへと突入。
喜ばしく晴れやかに進行しながら徐々に鋼鉄の筋肉が現れ金管の重層的強奏の中閉じる。

第2楽章は単なるアンダンテではなく木霊に様に棒状の音型を積み上げる。
かなりの力感を示す。優しさよりも緊張感がある。

終楽章も意志的。
この楽章は弦の刻みが疾走するが、それぞれのパートが適宜隆起沈降を繰り返す。
そして強靭な終結はカムの行き方とまるで違うが、その壮大さは圧巻。
最後のティンパニは硬く決まる。

録音はサルフォード・メディアシティでのセッション。
やや無機的なクールトーンがこの演奏の特徴を助長。
各楽器はマルチマイクで捉えながらホールの響きも併せ持つ。芯のある音だ。

14:03  8:44  9:37   計 32:24
演奏   靭A    録音  93点

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