クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第4番 ギルバート(2014)

2015.10.21 (Wed)
ギルバート14
ギルバート/ニューヨークフィル(2014、DACAPO)は豪放で逞しい。
ライブということもあり綺麗な音で整理する方向ではないが、全編力がこもっている。
ニールセンは同じ北欧でもシベリウスとは全く違うキャラクター。
何か抑えきれない力、自暴自棄とまで言わないがそんなむちゃくちゃな滾りを感じる。
この演奏はそんなニールセンだ。

ギルバート(1967~)は、父が米国人、母が日本人で二人とも30年前後ニューヨークフィルの
ヴァイオリン奏者というから凄い。しかも、母上は2014のシーズンまでニューヨークフィルの
現役なのでこのニールセンにかかわっている!
日系人指揮者、かたことの日本語しか話せないが頑張ってほしい。
gilbert-nielsen.jpg

第1楽章は適度の荒れ感を持ちながらオケが図太い音を出す。
テンポは速いところは前にのめり、遅いところはしっかり。
エナジーの放出を感じる。しかもそれが余裕しゃくしゃくではなく
血管が浮き出ているので最後までこの調子で持つのかと心配になる。

第2楽章は木管の歌は入念。滑らかにテヌートしながら上目づかい。
チェロ・ソロがブットイ音などなかなか多彩なブリッジ楽章。

第3楽章も力感が強い。音が積み重なっていく後半はパワー漲る。
終盤はバーンスタイン並に指揮者が足を踏み鳴らす音が響く。

終楽章はパンチがある。
ティンパニの掛け合いは機関銃のように連射され猛烈な勢い。
終結まで一気だ。

録音はリンカンセンターのエイヴリー・フィッシャーホールでのライブ。
それほど響きの多くないこのホールで実際に聴衆を入れているので
デット気味ながら乾いた感じではない。
楽器は明快に聴こえる。低域は少しだけ増強した。

11:28  5:16  10:10  9:01   計 35:55
演奏   A+    録音  92点

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