クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第2番 ストゥールゴールズ(2013)

2015.10.12 (Mon)
ストゥールゴールズ全集
ストゥールゴールズ/BBCフィル(2013、CHANDOS)は北欧的厳しさを持った名盤の誕生。
切り込みは激しいが懐の深さも感じる。
近時出たオッコ・カムとはまるで違う劇的な効果を持つ。
勿論カムは「大人の」第2で素晴らしいのだが、この曲にはストゥールゴールズの表現の方が
一般的には説得力を持つのではないか。
個人的には多彩で硬質な音のティンパニの扱いが全編を引き締めている点が気に入った。

第1楽章は10分をかけ速くはないが新鮮な音作り。間をしっかりとり、意志的な表情を見せる。
左右の弦の掛け合いも明快、、ティンパニの楔的打ち込みも効果的。彫の深さに期待が高まる。

第2楽章の切り立つダイナミズムと癒しの落差が大きい。
バーンスタインのような濃厚さではなく峻厳な清冽さを湛える。
スコアの読みが深く弦のワンパッセージにも意味がある。この入念さが単調さを回避する。

第3楽章は弦楽の力感に驚く。トリオの木管の節回しは北欧オケのよう。

終楽章も引き締まった劇性に惹かれる。
展開部に向かう4分過ぎからテンポをしっかり落とし力を溜めたうえで、徐々に加速・加力して
クライマックスを築く設計は、分かってはいるがやられたと思う。
頂点で主題を高らかに金管が吹奏する場面でティンパニが堅く打ちこまれるので
音楽が引き締まる。この効果は終結まで続くが実に独創的。
力感を開放する壮麗な終結は見事。
シベリウス1900

録音はイギリス、サルフォード、メディアシティUKでのセッション。
クールトーンながら拡がりを持つ。またぼやけがちな低弦やティンパニも明快で
指揮者の意図を良く伝える好録音。

10:12  15:05  6:06  14:14   計 45:37
演奏  S   録音 95点

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