クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第7番 渡邉暁雄(79)

2015.09.25 (Fri)
渡邉シベリウス7
渡邉暁雄/東京都交響楽団(79、FONTEC)は強さを感じる。
3年後の82年に来日したヘルシンキ・フィルとの演奏より2分ほど短い。
その分引き締まった造型感が印象的。
幻想性は薄くもっと意志的な音楽がつくられる。

冒頭からの流れは筋肉質で逞しい。男らしく突き進む。
惜しいのはヴィヴァーチェッシモ。ここは2/3から4/6に拍子が変わり
テンポも自在に変化する。弦の合わせがほんとに難しくずれ感あり。
指揮者は微妙に自由にテンポを揺らすのでオケの必死感が伝わる。

しかし、渡邉は推進性を優先。弦の刻みを明確にしながら前進させる。
終結プレストで天空に向かって盛り上がる音楽はいつ聴いても素晴らしい。
そしてこの演奏は一途に突き進む。
溜めは少なく最後まで意志の強さを感じさせる。

録音は3月17日東京文化会館での第112回定期演奏会のライブ。
この会場の音響はもっと痩せているかと心配だったが
この録音は低域からしっかり捉える。弦を明快にしているのが成功の要因。
デットであるのはやむを得ないが渡邉の音楽のつくり方に沿っている。
なおこの時期、日本の聴衆の終演後の拍手はまだ早い。

19:59
演奏  A     録音 87点

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