クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R=コルサコフ シェエラザード バティス(92)

2015.09.10 (Thu)
シェエラザードバティス
バティス/フィルハーモニア管弦楽団(92、NAXOS)は爆演ではなく雑。
まあ、重箱の隅をつつく様な聴き方でなく、気楽にねとバティスは言いそう。
そうはいっても前のめりな指揮とそう急かさなくてもいいでしょというオケの綱引きが
あちこちで聴こえる。また、全体の表情は淡白なのだが、録音が量感たっぷりで
ロマンティック風と来ているのでこれまたちぐはぐ。

第1楽章でシェエラザードの主題が弦で何回となく出てくるが歌がしっくりしない。
第2楽章も管のソロの後の弦楽合奏など揃っていない。
この人の指揮は見たことがないが合わせにくいのだろうか?
思えばこのコンビの録音は少ない(ロンドンの場合はロイヤルフィルが多かった)。
第3楽章もこれまでと同様、良く聴くとハラハラ。
7:20でシンバルをど派手に鳴らすところはバティスらしい心遣い。
終曲は本領発揮。快速でパーカッション群がバシンバシン叩かれ、ブラスが吼える。
やっぱりアンサンブルはラフだが、そんなことはどうでもよい。
難破する瀬戸際に不揃いだとか言っている暇はないのだ。
それにしても6分半からのアッチェレランドは恐るべきではっきり崩壊している。
セッションでこうした場面が残されるのは珍しい。

録音はロンドンの聖パルナパス教会でのセッション。
メジャーレーベルでの利用はあまり聞いたことのないところ。
ロンドン中心部から少し行ったところの教会。
St_Barnabas_church.jpg
残響が多くそれがこの演奏に雰囲気を与えている。
響きが多すぎて混濁するところまでは行かない。
基本はマス的な捉え方でたっぷり感あり。この時期のナクソスでは優秀な録音。

9:13  11:09  9:52  11:19   計 41:33
演奏   乱A-    録音 92点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック