クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第2番 ミョンフン(83)

2015.09.09 (Wed)
ミュンフン
ミョンフン/エーテボリ交響楽団(83,BIS)は謎が多い。
このコンビのニールセンの第1作目にして
日本で発売されたこの曲初CD(当時1枚3600円した)。

私にとってミョンフン(当時ミュンフンと日本語表記されていた)との出会いは
このCDだったがよくよく考えると不思議な盤。

なぜ当時名もなき30歳の韓国人指揮者がスウェーデンのオケで
ニールセンの交響曲を録音することになったのか?
なぜ、当時マイナーな「4つの気質」を最初に取り上げたのか?
なぜBISは4・6番を残して全集は中断したのか?
なぜミョンフンはその後ニールセンを録音していないのか?

それはともかく演奏は若きミョンフンが感じたままだが十分オケに伝わっていない。
第1楽章「胆汁質」はひたすら性急。音楽がドラマを生む前に進捗している感じ。
第2楽章「粘液質」も当時親しんでいたバーンスタインの演奏に比べると
意味が感じられない。
第3楽章「憂鬱質」は粘着質とした方が良いのではないかと思うようなゆったり。
音楽が単調に聴こえる。
終楽章「多血質」は録音の立体感のなさも手伝いちゃちな音楽に聴こえる。
ティンパニが弱いのがいただけない。
中間部はぐっとテンポを落とすのだが、今一つ緊張感が持続しない。

と、ミョンフンとの出会いはよくなかったが、
90年以降のこの指揮者の成長は目覚ましいものがあるのは周知。

録音はエーテボリコンサートホールでのセッション。
このホールは木質の音のするいい会場だがこの録音時点ではBISは
うまく捉えきれていない。デット気味で音の伸びに欠ける。
この音を聴くとこのオケは素朴なローカルオケという印象を持つ。
また、奥行き感がなく平板でティンパニなど重要な素材がマスクされている。

9:04  4:40  12:54  7:17   計 33:55
演奏   B   録音 86点

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