クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 シャイー(86)

2015.09.08 (Tue)
展覧会の絵シャイー
シャイー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(86,DECCA)は先鋭対柔和。
シャイーは1988年から2004年までこのオケの常任指揮者だったが、
これはそれ以前の常任に内定したころの演奏でこのコンビの録音としては最初期のもの。
ジャケットもそんな両者を記念するような絵柄。この時シャイー33歳。

今と違った鋭角的な率直さが表に出る。それがまろやかなACOを持ってしても抑えきれない。
全体のテンポはきびきび感があり音の出し方が垂直に起立する。
後年の耽美的なマーラーとはおよそ違う音楽作り。
むしろ近時のゲヴァントハウス管と見せる筋肉質な音楽となっている。

終盤の「バーバ・ヤガ」の勢いと硬質なパーカッションは攻めの姿勢。
「キエフの大門」は一転じっくりしたテンポでこのオケを鳴らしきる。
素晴らしい楽器(オケ)とホールを手に入れたシャイーの喜びが爆発しているようだ。
どう?こんなに鳴るんだよってなくらい鳴らしまくる。
それをDECCAが見事に捉えている。
それ以上でもそれ以下でもない、ことも捉えている。

録音は本拠地コンセルトヘボウ。この有名な場所のホールトーンを活かしながらも
鮮烈な高域を持つなど後年のこのコンビの録音の方向と若干違う。
ベルリン放響時代の硬くヴェールをかぶった音とも違う。
終結部などホール全体が鳴るので下手な録音なら飽和感が出るが
流石にDECCAは余裕を持ってクリアする。ただ少しハイ上がりか。

32:53
演奏   A  録音  93点

コメント

ごぶさたしています。
全くテーマと違い恐縮ですが、フランクの交響曲を取り上げる予定はありますか?
好きな曲なので取り上げていただければうれしいです。
すーさん様
フランクはよい演奏に出会ったので
取り上げさせて頂こうと考えています(^_^)
御返事ありがとうございます。
フランクは昔、ASディスクの音の悪いカンテルリ、NBC響のライヴ音源を聴いてはまりました。
今でもそれが一番すきなのですが、スタジオ盤、後はストコフスキのオランダでのライヴ音源が好きです。
すーさん様
そうですか
ストコフスキー盤は未聴です。
機会があれば聴いてみたいと思います。
情報ありがとうございます。

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