クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第4番 リーパー(92)

2015.08.29 (Sat)
リーパー45
リーパー/アイルランド国立交響楽団(92、NAXOS)は強烈なウリがある。
終楽章のティンパニ!!
この打楽器の掛け合いで有名な交響曲”消しがたきもの”だが、
30以上の保有盤の中で最もティンパニが際立つのがこの盤。

入手時、マイナーレーベル&マイナー指揮者&マイナーオケの演奏に
失礼ながら正直全く期待していなかった。
案の定、冒頭より緊迫感のない落ち着いたテンポの真面目な演奏で進み、
いつものはみ出さないナクソス、と感じていた。

しかし第3楽章から名もなきティンパニストが立ちあがる。
「俺がこの演奏に喝を入れる」
とばかり。

そして終楽章ではほぼティンパニの独壇場。
オケ全体はゆったり進行するが、1:19からの最初の掛け合いでオッと思う。
粒立ちのいいティンパニの音が左右で明快に叩かれる。
弱音でも彼らは活躍する。
しかし白眉は5:46からの2台の掛け合い。
単に叩いているのでなく表情が抜群。全く誤魔化さない。
オケのトゥッティの中ここまで綺麗にティンパニがスコア通り聴こえる演奏はない。
その他の楽器は自己主張せず彼らを引き立てている。
そして終結をむかえる際の虚空に打ちこまれる力強いティンパニ。感動的。
このCDはこの二人のティンパニストの名前をクレジットすべきだ。
Timpani-Photo.jpg
(↑イメージ)
録音はダブリンの国立コンサートホールでのセッション。
ホールトーンは適度で楽器は明瞭に録れているが温もりもある。
楽器ソロの空気感は綺麗。
なんと言っても終楽章のティンパニのクローズアップが凄い。
通常の聴取では不可能なマイクセッティングの妙。
なお、低域を少し補強した。

11:37  5:00  10:46  8:13   計 35:36
演奏  打    録音 92点

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