クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第4番 ベルグルンド(87)

2015.08.28 (Fri)
ベルグルンド
ベルグルンド/デンマーク王立管弦楽団(87、RCA)は切れ味が鋭い。
ベルグルンドと言えばシベリウス。ニールセンはキャラクターが違う。
今回久々にい聴き直して見直した。甘さやロマンを排した厳しいアプローチ。
贅肉はなく本質に迫る。真剣で勝負されるよう。
シベリウスの第7番のような研ぎ澄まされた世界を感じさせてくれる。

そしてこのニールセンではデンマークのこのオケをむかえたことが良かった。
自国の作曲家を演るプライドが漲って豪快さを見せる。それが強さにつながる。
なお、ベルグルンドは1993年から98年までこのオケの主席になったが、
この録音はそれ以前のもの(この時期はストックホルム時代)。

第1楽章は前傾姿勢で駆け抜ける。保有盤でもコリン・デイヴィス盤に次ぐスピード。
ムラヴィンスキーが振ったらこんな感じではないか。

第2楽章は木管がホールの中でクールに囀る。

第3楽章は非常にうまい。静かに始まりじりじり高揚していく。

終楽章は最速。楽器間バランスが絶妙でスピードの中でも音が明快に明滅。
ティンパニは猛烈なスピードで連射。
あまりの高速さを要求されるためオケ全体が緊迫している。
あわや崩壊のリスクを取っている。昔聴いたときはここまでぶっ飛ばすのは
いかがなものかと思ったが、今は一刀両断のこの演奏の潔さに参る。

録音はコペンハーゲン、オッド・フェロウ・ホールでのセッション。
ややハイ上がりでスリムな音だったため低域の量感を増し、高域を落とす補正。
ホールトーンは適切でブラスの切れ味がある。
鎮まったところの木管が非常に綺麗。
ティンパニは自然な音像だが終結の迫力は捉えられている。

10:14  5:05  10:06  7:37   計 33:02
演奏  鋭A+   録音 90点

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