クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第4番 ギブソン(79)

2015.08.28 (Fri)
ギブソン4
ギブソン/スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(79、CHANDOS)は最高の凄演。
カラヤンも凄いがニールセンを超えている。ブロムシュテットはオケの響きに違和感がある。
この演奏は壮大過ぎず素朴に決死感を滲ませる。

アレクサンダー・ギブソン(1926-95)はニールセンにぴったりのスコットランドの指揮者。
率直・豪快でぶっとい。彼のシベリウスの交響曲全集で最高だったのは「1番」だ。
繊細さや奥深さといったものより率直さが似合う音楽を振らせたらピカイチ。
その彼のニールセン、悪いはずがない。
この指揮者の2番や3番が残されていないのはほんとに残念。
それにしても、トムソンといいギブソンといいスコッチ気質はニールセンと通じるものがある。
思えばスコットランドは昔バイキングと深いつながりのあった土地だ。
ケルト人はアングロサクソン人よりノース人に近いのかもしれない。

第1楽章冒頭より怒涛の音楽。音楽が高鳴る時の勢いが凄い。
音圧とスピードだ。一方鎮まる時のテンポはじっくり。この落差が緊迫感。
ブラスは毅然としており容赦ない。音は切られる。

第2楽章でひと呼吸おいて。
第3楽章はティンパニの合いの手に導かれ速いテンポで進む。
余分な情感を挟まない。

終楽章へは弦の速いパッセージ。低弦が唸りティンパニが止める。
金管、木管、弦、そして打の音塊がぶつかり合う。
何度か繰り返されティンパニの掛け合いのはド迫力。音がでかい上に図太い。
無頼派の音楽が潔く終結する。
ギブソンSNO
録音はグラスゴーのシティ・ホールでのアナログ・セッション。
響きは多くなく直裁的な音。
サウンドエンジニアはブライアン・カズンズだがシャンドスにしてはエコー要素が
少ないのがありがたい。これによりギブソンの音楽が生きる。
やや硬めの近接音。肝心のティンパニはいざとなると他を圧倒。

11:27  4:45  7:54  9:08   計 33:14
演奏  S    録音 90点

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