クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第2番 トムソン(89)

2015.08.26 (Wed)
トムソン12
トムソン/ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(89、CHANDOS)は正面突破の爽快さ。
ロマンに溺れずグイッと引っ張るが、ふと見ると口が苦悩している、そんな演奏。

ブライデン・トムソン(1928-91)はスコットランド出身の指揮者。
男性的だがどこかに悲壮なムード持ったかっこいい指揮者だった。
このニールセン全集が彼の最後の録音となってしまった。

トムソンのニールセンの交響曲第2番「4つの気質」は
1981年(BBC)盤もありこれが超名演だったが、このシャンドス盤も流石だ。
演奏は全体に低重心で、この軽くなりがちなこの交響曲に厚みをつける。
それでいてテンポは速く、だれるのを防ぐとともに一途な感じを醸し出す。
随所にみられる低弦のアクセントが効果的なうえに、ブラス群もキレがある。
そして快速な中にふと見せる感情の昂ぶりが切ない。
これがこの人の魅力だ。
ただ、第2楽章は最速レヴェルでもう少し歌ってもいいのではないか
という声も出そうだが、これはこれで首尾一貫している。

録音はグラスゴーのヘンリーウッドホールでのセッション。
henry-wood-hall.jpg
天井は高くシャンドスらしい響きの多さはあるが
ロジェストヴェンスキー盤のような芯のない音ではなく鮮明さもある。
ただ、この曲を引き締めるティンパニがやや奥まっているのがもったいない。

9:37  3:57  9:35  6:56   計 30:05
演奏  A+   録音 92点

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