クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第2番 ロジェストヴェンスキー(94)

2015.08.26 (Wed)
ロジェストヴェンスキー
ロジェストヴェンスキー/ロイヤル・ストックホルムフィル(94、CHANDOS)は覇気がない。
大人の演奏、と言い切ってしまえばそれまでだが、ならば敢えてこの曲に取り組む必要も
ないかと・・・。楽章ごとに性格分類がしてあるこの曲で最もそれを際立たせない演奏でもある。

これ(全集)を聴いたときロジェヴェンも90年代に大きく変わってしまったことを痛感。
最初はショックを受けたが、だんだん心構えができてきた。
ただ88年の「幻想交響曲」などバリバリやっていたのだが、ソヴィエト連邦の崩壊後
大きな心境の変化があったようだ。
テンポは保有盤最長でバランスよく鳴らすことに腐心しているよう。

第1楽章「胆汁質」はパンチが足りない。
第2楽章「粘液質」はおっとりなのはいいが平板。
第3楽章「憂鬱質」はこの演奏方針と最もフィットする。
孤独と焦燥の大きな波がよくあらわれている。
第4楽章「多血質」は不満が大きい。これは緩フンといわれても仕方ない。
オケのアンサンブルも緩い。速いテンポだと聞こえないような弦の甘い
表情などチャームポイントはあるが・・・。 

録音はストックホルム・コンサートホールでのセッション。
フィリップスのコンセルトヘボウ録音のようなまろやかさ。
マストーン重視でホワッとした雰囲気。
ホールはしっかりなっており量感もある美しい音ではある。
但し、ニールセンにはもう少し引き締まった音が合致するだろう。

10:30  5:26  12:14  7:20   計 35:30
演奏  B+    録音 91点

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